オステオパシーとは

オステオパシーはアメリカを発祥とする自然医学です。

1874年にアメリカの医師アンドリュー・テイラー・スティル博士によって創始されたオステオパシーは130年以上の歴史を経て、現在WHO(世界保健機関)でも医学として認められており、アメリカ、イギリスをはじめ欧米各国を中心に世界中に広がっています。

オステオパシー医学とは、哲学であり、科学であり、技術であるといわれています。医療システムとしてのオステオパシー(哲学)は次の4つの主要原理で成り立っています。

・身体は一つのユニット(単位)である。

・身体は自然治癒力と自己管理能力をもつ。

・身体の構造と機能は相互に関連する。

・合理的オステオパシー治療は以上の3つの原理に基づいている。

 

これは身体は各部分の単なる集合体ではなく、それぞれがお互いに関連し合いながら一つの生命体として効率よく機能しているということで、効率よく機能している生命体には自己調整機能が備わっているということです。オステオパシーの施術においてはこれらの複雑に絡み合ったつながりを1つ1つ丁寧にひも解いていくことが大事であり、またそのように働きかけることが結果的にも合理性につながっていくといえます。

人間は身体・心・魂の総合体である。

オステオパシー(哲学)では人間は身体・心・魂の総合体であり、その総合体もまた周りとの環境によって常に調節されていると考えられています。

また健康とは人間が本来もっている自然の能力を基礎としており、その能力によって生活環境における有害な影響に抵抗し、また代償したりすることができるものとされています。

それに対して病気とはこの人間の持つ自然の能力が減退するとき、またはそれを上回る有害な環境に打ち負かされたときにおこるものと考えられています。
有害な環境とは物理的外傷(骨折や転倒、交通事故など)、心理的外傷、精神的なストレス、偏った生活習慣などのことです。

体性機能障害(SD)から病気へ

このようなストレスにさらされ続けることで人間の構造を支えている骨格、関節、筋・筋膜、またそれらに関連する血管・リンパ・神経要素などの機能が異常をきたし始めます。

その異常な状態が長期にわたり持続することで不可逆的なものへ、すなわち病気へとつながっていくと考えられています。

オステオパシーではこれらの機能の障害または変化を体性機能障害と定義しています。この体性機能障害(ソマティック・ディスファンクション=SD)は大きい小さいはありますが本来は可逆的なものでオステオパシーの施術の対象となります。またこの体性機能障害は痛みや自覚症状のないときでも健康から外れた状態をいち早く見つけるための手助けになるものとされています。

積極的(ポジティブな)健康

オステオパシーにおける健康とは単に痛みのない病気ではない状態をいうのではなく身体・心・魂がうまく調和している状態をいいます。さらにそれを取り囲む環境要素との間でもまた調和に向かって近づいていく状態といえます。

オステオパシーの施術における目標は、ポジティブな健康をもたらす環境のもとで、身体・心・魂ができるだけ完全に共働し合うように助けることです。

当院のオステオパシー施術の目的

オステオパシーの施術においては、例えば「頚が痛い」「肩が痛い」「腰が痛い」といったクライアント様からいただく主訴は身体に生じた不協和音に対する身体の反応と捉えます。まず施術の対象とするものはその不協和音の構成要素である体性機能障害でなければなりません。その体性機能障害を発見し再び良好な調和を取り戻していけるよう様々な手技・療法を用いて身体の部分から全体へ、また全体からその部分へと働きかけ組織をより良い状態へと変化させていく必要があります。そして生命体としてより自由でダイナミックでかつ調和のとれている状態に近づけ健康へとつなげていくことがオステオパシーを掲げる当院での施術の目的でもあります。